ちざい新聞

知的財産に関する嘘ニュースです

JASRAC、黙祷に使用料請求

先ごろ京都市で行われた、応仁の乱終結540年追悼式典で、黙祷の長さが4分33秒であったことから、日本音楽著作権協会JASRAC)が式典主催者に著作権使用料を請求していたことが明らかになった。

同式典は先の戦で亡くなった武士や庶民の追悼の目的で、東西両軍の子孫たちが毎年集まって行われているもの。黙祷の合図を送った司会が居眠りをしてしまい、1分の黙祷の予定が4分33秒に及んだという。結果的に、ジョン・ケージ氏の「沈黙の奏者」と長さが同じになったため、著作権使用料を請求されたという。

「平成商標」出願ラッシュか?

元号である「平成」は商標登録されない。登録されるには、現元号でなくなることが必要であり、今までの法制では天皇崩御を意味し、それを待ち構えて出願を準備することはあまりにも不謹慎であった。

しかし、天皇生前退位が現実味を帯び、平成の元号が変更される日が予め分かるため、それを見越して大阪の株式会社は既に出願を準備しているという。

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「プレミアムフライデー」商標、くじ引きで決着か?

プレミアムフライデー」に係る商標出願が同日に2件あったことから、くじ引きで決着する可能性が出てきた。

経済産業大臣と大阪の株式会社が昨年8月13日付でそれぞれ商標出願をしている。商標法の規定では、経済産業大臣と大阪の株式会社B社にどちらかが出願を取り下げるかの協議を求め、双方とも譲らない場合くじ引きで決着をつける。しかし、鳴り物入りで「プレミアムフライデー」を導入した経済産業省も、商標出願数最多を誇るB社も一歩も譲らないことが予想され、くじ引き決着になるようだ。

なお、くじ引きとなった場合、月末金曜の午後5時にネットで生中継する予定で、特許庁は「早く帰宅してくじ引き中継を観てほしい」とPRしている。

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JASRAC、小田原市職員に徴収委託。ジャンパー背中に「著作権 なめんな」

音楽教室から使用料徴収を決めた日本音楽著作権協会JASRAC)は、神奈川県西部での徴収を小田原市職員に委託することを決めた。同市職員は、背中に「著作権 なめんな」と書かれたジャンパーを着用して徴収にあたる予定。

「トランプの壁」、商標出願される

剽窃的な商標出願が話題になっているが、「トランプの壁」が商標出願されていた。といっても島根県竹島に登記されているトランプ製造会社が商標「壁」を指定商品「トランプ」について出願したもので、日本ではトランプはカードゲームの一種として認識されている以上、何ら問題はなさそうだ。

特許侵害対象物件もアイウエオ順に

日本年金機構の年金事務所のファイルがイロハ順に分類されていると指摘されたことを受け、特許権などの侵害訴訟における侵害対象物件がイロハ順からアイウエオ順に変更される。具体的には、これまで侵害対象物を「イ号物件」、「ロ号物件」、「ハ号物件」などと特定していたが「ア号物件」、「イ号物件」、「ウ号物件」などと改められる。

地域政党「東京2020」立ち上げ

リオデジャネイロオリンピックが閉幕し、2020年東京オリンピックに向けたアスリートたちの闘いが始まった。同じ東京を舞台にする、2020年の東京都知事選という闘いの火蓋も切られたようだ。

7月に行われた東京都知事選の泡沫候補が結集して地域政党「東京2020」を立ち上げた。各泡沫候補が自身の政策を公表し、ネット投票で最多得票を得た候補を党の代表とし、次期都知事選の候補として草の根運動を行う予定だ。

同党の結成には日本オリンピック委員会(JOC)が東京オリンピックに便乗しているのではないかと懸念を示しているが、同党広報は「あくまでも2020年に行われる東京都知事選を見据えた政党の結成であり、商業的な使用ではない。スポーツに政治を持ち込むなと言うのなら、政治にスポーツを持ち込むな」と反論している。